専門分野・症状胎児性骨盤腎・馬蹄腎 Fetal Pelvic Kidney & Horseshoe Kidney
胎児性骨盤腎とは、腎臓が大動脈の血管にふさがれ腰上の正常位置まで上昇できず骨盤内にとどまる状態のことを指します。 (右図参照)また、発生した腎臓が融合して、U字型になるため「馬蹄腎」と呼ばれることもあります。 (
アメリカでは、500人に1人が胎児骨盤腎に罹患していると推定されています。
胎児骨盤腎や馬蹄形腎はどのように診断されますか?
胎児骨盤腎や馬蹄形腎は、一般的に出生前に超音波(ソノグラム)検査によって診断されます。 腎臓の評価は、多くの産科医が妊娠20週目頃に妊婦健診の一環として行う定期的な超音波検査の一部です。
骨盤腎や馬蹄腎の症状は?
胎児には症状がありません。出生後、この疾患と診断された子どもの3分の1は、他の尿路系が正常に発達したために症状が出ません。 しかし、骨盤腎で生まれた子どもの3分の1は、心血管系、中枢神経系、泌尿器系のいずれかに他の合併症を持っています。 馬蹄形腎に直接関連する症状としては、尿路感染症、腎臓結石、水腎症などがあります。 (胎児水腎症について学んでください。)
胎児骨盤腎や馬蹄腎はどのように治療されますか?
腎臓の異常に伴う症状がない場合、治療は必要ありません。 しかし、閉塞や逆流などの他の問題がこの所見に関連している場合は、手術や投薬によって症状や他の条件に対処します。