“You're not getting married for the moon and the stars”: 英国人高齢寡婦の新しい恋愛関係に対する不安
高齢寡婦は高齢寡婦よりも再婚しやすいと言われている。 しかし、新しい恋愛関係や再婚・再パートナーに対する高齢寡婦の態度については、比較的知られていない。 60名の寡婦を対象とした本研究では、半数以上が、こうした関係に対する態度や経験について自発的に話し合った。 しかし、再婚者は皆無であり、再婚者であると自称する者のうち、同棲している者は一人だけであった。 これらのデータを、Lopataの「夫の聖化」(1981)の概念に照らして検討する。 その結果、4つのテーマが明らかになった。 第一に、寡婦のなかには亡き妻を聖化する者がいる。 第二に、妻を神聖化することが、再婚に対する不安の一因になっていることを指摘する。 第三に、寡婦が再婚を決断する場合、妻の神聖化は重要な貢献をしていないように思われる。 最後に、妻の神聖化は、男性が新しい女友達をどのように呼ぶかに影響することを示唆する証拠がある。 このように、妻の神聖化は再婚・再パートナーをめぐる寡夫の意思決定に影響を与えることを論じて、結論とする
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