Teacher fidelity to Conscious Discipline and children’s executive function skills
Conscious Disciplineは社会性情動学習のクラスマネジメントプログラムで、教室での活動や日課を用いて子どもに問題解決力を教え、教室に安全感を醸成させる。 コンシャス・ディシプリン」の出版社によると、このプログラムは現在47カ国で実践されており、全米では約11,000のヘッドスタート教室や935の学区などで広く実施されています(Loving Guidance Inc.、2018a)。 普及が進むコンシャス・ディシプリン・プログラムは、子どもの発達と神経科学の理論に基づき、子どもの実行機能(EF)、社会性、学力への影響を提案していますが、コンシャス・ディシプリン実施とこれらの領域における子どものスキルに関する縦断的研究は行われていません。 そこで、本研究では、就学前教師(N=45)のコンシャス・ディシプリン・プログラムへの忠実度と、児童(N=293)のEF、社会性、基礎学力の発達の関連を、学年を通じて検討しました。 その結果、「意識の高いしつけ」プログラムへの忠実度が高いほど、園児のEFおよび社会的スキルの発達と正の相関があったが、基礎学力の発達には相関がなかった。 本研究は相関的なデザインであるため,今後,(a)コンシャス・ディシプリンと発達的成果の因果関係,(b)コンシャス・ディシプリンと他の行動管理戦略との比較を検討することが必要であると考えられた。