悪性リンパ節と良性リンパ節の鑑別。 Role of Superb Microvascular Imaging in the Evaluation of Cervical Lymph Nodes
Objectives: 本研究は、Superb Microvascular Imaging(SMI、キヤノンメディカルシステムズ、大田原市)の頸部リンパ節良性・悪性鑑別の価値を評価し、SMIとパワードップラー超音波(PDUS)を比較することを目的としている。
Methods: 患者の頸部LNに対して、パワードップラー超音波検査とSMI検査を行った。 2人の読影医が給電血管の分布,数,内部血管の外観を解析し,PDUSとSMIの結果を比較した. 観察者間の一致が評価された。 転移と結核性リンパ節炎,菊池病とリンパ腫の血管パターンの違いを評価するために,サブグループ解析を行った. 良性LNと悪性LNを区別するための診断性能を算出した。
結果 合計147名の頸部LN(良性85名、悪性62名)を評価した。 SMIについて観察者間一致度は中程度から強程度であった。 SMIでは良性LNと悪性LNの血管パターンに有意差があったが(分布,数,外観,すべてP < .001),PDUSでは差がなかった。 サブグループ解析では,SMIは,転移と結核性リンパ節炎の間で観察される血管パターンに有意差を示した(分布,P = 0.012; 数,P = 0.014; 外観,P = 0.005). Superb Microvascular Imagingは、菊池病よりもリンパ腫でより多くの血管を有意に検出した(P = 0.012)。 SMIの感度は、PDUSの感度よりも、悪性LNと良性LNの区別において有意に高かった(86.9%対54.1%;P < .001)。
Conclusions: Superb Microvascular Imagingは、小さな結節血管を可視化することにより、PDUSよりも結節血管に関するより詳細な情報を得ることができる。 Superb Microvascular Imagingは、頸部LNの悪性・良性の鑑別に有用であり、実現可能である。