原著論文Glutamine Supplementation in Recovery From Eccentric Exercise Attenuates Strength Loss and Muscle Soreness
この研究の目的は、グルタミン補給が偏心運動後の回復指標にどのように作用するかを調べることであった。 無作為化単盲検プラセボ対照デザインにおいて、15名の身体活動的な男性(平均年齢、21±1.5歳、平均身長、1.81±0.07m、平均体重、78.4±9.2kg)をコントロール群またはグルタミン介入群に割り付けた。 各参加者は、0.6mからのドロップジャンプを100回行った後、運動後0、24、48、72時間に、蒸留水750mLとレモン風味のマルトデキストリンを混ぜたもの(コントロール)または0.3g – kg-1 L-グルタミンを追加摂取した(グルタミン)を摂取させた。 運動後0、1、24、48、72、96時間で角速度0.52および3.14 rad – s-1における膝伸筋同心ピークトルク、自覚的筋肉痛、血漿クレアチンキナーゼ活性が測定された。 L-グルタミンの補給により、0.52 rad – s-1 (コントロール、75 ± 16%; グルタミン、運動前の値の85 ± 15%, p = 0.03) と 3.14 rad – s-1 (コントロール、79 ± 16%; グルタミン、90 ± 12%, p = 0.01) 共に96時間の測定期間に渡って最大トルクがより維持されることが示された。 筋肉痛は、L-グルタミンの補給で96時間にわたって有意に低かった(コントロール、4.6 ± 2.5単位;グルタミン、3.6 ± 2.5単位、p = 0.03)。 L-グルタミンの補給は、クレアチンキナーゼ反応の大きさや時間的性質に影響を与えなかった。 治療的介入として、グルタミンの補給は、偏心運動誘発性筋損傷後の筋力低下および筋肉痛の減衰に有効であった<608>。