原著論文Clinical Research: EpidemiologyAssociation between Diet and Seborrheic Dermatitis(食事と脂漏性皮膚炎との関連性)。 A Cross-Sectional Study
脂漏性皮膚炎に対する現在の治療法は、一時的な緩和しか得られない。 そのため、修正可能な生活習慣の要因を特定することで、疾患負担の軽減につながる可能性がある。 本研究の目的は、特定の食事パターンや総抗酸化能が脂漏性皮膚炎と関連するかどうかを明らかにすることであった。 皮膚検査と食物摂取頻度アンケートを実施したRotterdam Studyの参加者を対象とした。 総抗酸化能は、各食品項目の第二鉄還元性抗酸化能に基づいて評価された。 食生活のパターンは主成分分析(PCA)で同定した。 多変量ロジスティック回帰分析を用いて、交絡因子で調整した総抗酸化能、食事パターン由来のPCA因子、脂漏性皮膚炎の間の関連性を評価した。 合計で4,379人の参加者が含まれ、そのうち636人(14.5%)が脂漏性皮膚炎を患っていた。 PCAにより、野菜、西洋料理、脂肪の多い食事、果物の食事パターンが特定された。 果物パターンは25%低いリスク(四分位1対四分位4:調整オッズ比=0.76、95%信頼区間=0.58-0.97、P=0.03)と関連し、西洋パターンは47%高いリスク(四分位1対四分位4:調整オッズ比=1.47、95%信頼区間=0.98-2.20、P=0.03)、ただし女性だけであった。 他の因子は脂漏性皮膚炎と関連していなかった。 結論として、果物の摂取量が多いことは脂漏性皮膚炎が少ないことと関連し、一方、女性では「西洋型」の食事パターンを多く守っていることは脂漏性皮膚炎が多いことと関連した<4447>。